平成27年4月
 
検査一時受託中止のお知らせ
 
 謹啓 時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
 平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。
 この度、試薬メーカーより、下記検査項目の測定試薬につきまして、試薬製造販売を一時中止するとの連絡がありました。
 弊社といたしましては、急遽ではございますが、やむを得ず検査受託を一時中止させていただきます。
 先生方にはご不便をお掛け致しますが、事情をご賢察の上、何卒ご了承の程お願い申し上げます。
敬白

*************** 記 ***************
 
■検査一時受託中止項目 
項目コードNo.
検 査 項 目 名
27804
特異的IgE  黄色ブドウ球菌B
 
上記検査項目の一時受託中止に伴い、下記項目の内容を一時的に変更させて頂きます。

■内容変更項目 
項目コードNo.
検 査 項 目 名
変更箇所
代替項目
一時中止項目
28116
F-PANEL(13項目)     アトピー性皮膚炎
セット内容
黄色ブドウ球菌A
黄色ブドウ球菌B
アトピー性皮膚炎患者での黄色ブドウ球菌A及びBの陽性率は殆ど差がありませんが、両者の一致率は必ずしも高くないと報告されていますので、結果のご判断には十分ご留意下さい。
  
黄色ブドウ球菌について・・・
 黄色ブドウ球菌はブドウ球菌属の細菌で鼻粘膜や皮膚に存在しますが、健常者からは僅かしか検出されません。アトピー性皮膚炎患者の悪化時の病変部からは高率に黄色ブドウ球菌が検出されることが知られており、中でもエンテロトキシンA及びB産生株の検出率が高率であるとの報告があります。黄色ブドウ球菌の産生するエンテロトキシン(外毒素の1種)が症状の悪化に関与しており、スーパー抗原としての作用のほか、アレルゲンとして特異的IgEを介した反応を引き起こすとされます。

 「黄色ブドウ球菌はアトピー性皮膚炎の90%において検出され、アトピー性皮膚炎の悪化因子となっている」とアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2012に記載があり、黄色ブドウ球菌エンテロトキシンAやエンテロトキシンBに対する特異的IgEの測定結果は重症度評価や患者指導の目安として用いられています。                         

                                   資料提供:ファディア株式会社                                                                   

 
■一時受託中止期日
       平成27年5月1日(金)より一時受託中止
以上


15-0404





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福山臨床検査センター