平成26年3月
平成26年度診療報酬改定
血液培養算定要件変更のお知らせ
 
 謹啓 時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
 平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。
 このたび、平成26年度診療報酬改定に伴い、血液培養算定要件が変更され、
平成26年4月1日より適用されることになりましたので、取り急ぎご案内させていただきます。 
                                                    敬白
***************** 記 ******************
 
018 細菌培養同定検査
(1)細菌培養同定検査
   エ. 症状等から同一起因菌によると判断
される場合であって、当該起因菌を
検索する目的で異なった部位から、
又は同一部位の数か所から検体を
採取した場合は、主たる部位又は1
    か所部位のみの所定点数を算定す
る。ただし、血液を2か所以上から
    採取した場合に限り、「3」の血液
    又は穿刺液を2回算定できる。こ
    の場合、「注」の加算は2回算定
    できる。
018 細菌培養同定検査
(1)細菌培養同定検査
   エ. 症状等から同一起因菌によると判断
される場合であって、当該起因菌を
検索する目的で異なった部位から、
又は同一部位の数か所から検体を
採取した場合は、主たる部位又は1
部位のみの所定点数を算定する。
 















1セット:310点     培養同定(血液・穿刺液):190点+嫌気性培養:120点加算
2セット血液培養、2回算定(620点)可能  
 
血液培養は、医学的には、2セット(異なる2か所から採血)が推奨されています。
 理由1)1セットの血液培養では 感度が不十分である 
      1セットでは、約35%の菌血症が見過ごされる可能性がある
      (1 セットの感度:65.1%、2 セットの感度:80.4%)*1
    2)皮膚から穿刺して採血するため、皮膚常在細菌が混入の可能性がある
      1セットでは、皮膚表在菌の混入か、菌血症かの判断がつかない
これらの問題の解決のために、血液培養は同じタイミングで違う部位からの
2セットの採取が望ましいとされています
      *1:Cockerill らの報告(2004 Clin.Infec. Dis.38;1724-1730)

以上



14-0342





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