平成22年12月
 
血色素異常の遺伝子検査(サラセミア・異常ヘモグロビン症)受託開始のお知らせ
 
 謹啓 時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
 平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。
 この度、血色素異常の遺伝子検査(サラセミア・異常ヘモグロビン症)を下記の通り検査受託を新規に開始することになりました。
 取り急ぎご案内いたしますので、宜しくご利用の程お願い申し上げます。
敬具
************* 記 **************
■検査内容
 検査項目名
 血色素異常症検査 *1
 検体採取量
 全血(EDTA-2K)2ml×3本、 血清2.5ml 1本
 保存方法
 冷蔵
 保険収載
 未収載
*1: 本検査は予約検査となります。
 本検査は先天性溶血性貧血の一種である血色素異常症(サラセミア、異常ヘモグロビン症)が疑われる場合の検査です。まず、1次検査(スクリーニング検査)で異常の有無を調べ、ご希望により2次検査(遺伝子検査)を実施し遺伝子異常の有無を調べます。
 1次、2次検査いずれでも専門医師による分析と判定を行いご報告いたします。詳細は当社ホームページhttp://www.fmlabo.com)の「血色素異常の遺伝子検査」のページをご参照ください。
検査の意義
 血色素異常症は血液中のヘモグロビンの量的・質的異常による疾患の総称です。量的異常によるものをサラセミア、質的異常によるものを異常血色素症といい、ほとんどは遺伝性疾患です。
 鉄欠乏性貧血が否定された小球性低色素性赤血球症に遭遇した場合には、サラセミアを疑う必要があると考えられます。また、異常ヘモグロビン症の一つである不安定ヘモグロビン症による溶血性貧血など、本検査は血色素異常症の有無を判定する場合に有用と考えられます。


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福山臨床検査センター